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医薬品・健康・美容・ダイエット消費者に身近な『ウォルグリーンブーツアライアンス』は増配し続けている!

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今回は、アメリカ合衆国内で広範な薬局チェーン「ウォルグリーンズ」を運営している『ウォルウォルグリーンブーツアライアンス』を紹介します。

ウォルグリーンブーツアライアンスは、アメリカとヨーロッパを中心に世界的な薬局・ドラッグストアチェーンを展開しています。多くの国々で店舗を運営し、顧客に健康製品や医薬品を提供しているグローバル企業です。同社は医薬品販売だけでなく、健康・美容製品、一般消費財、医療機器なども幅広く取り扱っており、顧客の健康とウェルネスに関連するさまざまなサービスを提供しています。

企業情報<Enterprise>

  • 名称                          ウォルグリーンブーツアライアンス(Walgreens Boots Alliance)
  • 本社                          イリノイ州ディアフィールド
  • 設立                         2014年
  • 業種                      製薬小売業
  • 公式ウェブサイト     WalgreensBootsAlliance
  • ティッカー                  WBA
  • セクター                     ヘルスケアセクター
  • 市場                          ナスダック証券取引所(NASDAQ)

アメリカとヨーロッパを中心に世界的な薬局・ドラッグストアチェーンを展開しています。多くの国々で店舗を運営し、顧客に健康製品や医薬品を提供しています。

歴史<History>

ウォルグリーンブーツアライアンスの歴史は以下の通りです。

  • 1901年 ウォルグリーン(Walgreen)が、イリノイ州シカゴでドラッグストアとして創業
  • 1922年 ウォルグリーンは、連邦政府から薬剤師免許を取得
  • 1930年代: ウォルグリーンは全米に薬局を拡大し、地域的なチェーンストアとして急成長します。
  • 1986年 イギリスのブーツ(Boots)とウォルグリーンが提携し、国際的な協力関係を結ぶ
  • 2006年 ウォルグリーンはデュエル(Duane Reade)を買収し、ニューヨーク市場に参入
  • 2012年 ウォルグリーンとブーツが合併。ウォルグリーンブーツアライアンスが誕生。
  • 2014年 ウォルグリーンブーツアライアンスは、英国のアライアンス・ブーツ(Alliance Boots)を完全に買収し、統合が完了。

現在は、アメリカとヨーロッパを中心に数千の店舗を展開し、世界最大の薬局・ドラッグストアチェーンの一つとなっています。

関連企業

ウォルグリーンブーツアライアンスは、多くのM&Aを実施しており、その中には以下のようなものがあります。

  1. ウォルグリーン(Walgreens): アメリカを中心に展開する医薬品・健康製品の小売チェーン
  2. ブーツ(Boots): 英国を中心に展開する薬局チェーンで、化粧品や健康製品も提供しています。
  3. アライアンス・ヘルスケア(Alliance Healthcare): ヨーロッパを中心に医薬品の卸売事業を展開
  4. ブーツ・オプティシャンズ(Boots Opticians): 英国を中心に眼鏡・視力補正サービスを提供するチェーン
  5. ブーツ・ファーマシー(Boots Pharmacy): 英国を中心に展開する調剤薬局

その他にも、オンライン販売を行う子会社などを展開しています。

オピオイド危機<Opioid crisis>

オピオイド危機(Opioid crisis)とは、過剰なオピオイドの使用、乱用、依存、中毒による深刻な社会的問題を指す言葉です。

合法的に処方されたオピオイド薬物の乱用や、違法なオピオイドの使用が広まったことにより、特に北米を中心に深刻な影響をもたらしています。

ウォルグリーンブーツアライアンスは、オピオイド危機に関与したとして法的な訴訟に直面しています。

オピオイド危機の主な要因の一つは、処方箋の過剰な使用です。一部の医療提供者が慢性疼痛に対して過剰なオピオイド薬物を処方したことで、多くの人々がオピオイドに依存し中毒になりました。

一部の州や自治体は、ウォルグリーンブーツアライアンスが処方箋の過剰な販売や監視の不備により、オピオイド危機を助長したと主張しています。

強味<Advantage>

ウォルグリーンブーツアライアンスは以下のような強味があります。

  1. 広範な店舗ネットワーク
    アメリカとヨーロッパを中心に広範な店舗ネットワークを持っています。これにより、顧客は便利に店舗を利用し、医薬品や健康製品の購入が可能です。
  2. 多様な商品ラインナップ
    医薬品だけでなく、健康・美容製品、一般消費財、医療機器なども幅広く取り扱っています。顧客は多様なニーズに応えるための商品を一つの場所で見つけることができます。
  3. ヘルスケアサービスの提供
    医薬品販売に加えて、薬剤師のサービスや健康相談、予防接種、健康スクリーニングなどのヘルスケアサービスも提供しています。これにより、顧客は総合的なケアを受けることができます。
  4. デジタルテクノロジーへの取り組み
    デジタルテクノロジーを活用して顧客エクスペリエンスを向上させています。モバイルアプリやオンラインプラットフォームを通じて、顧客は便利に医薬品を注文したり、店舗の情報を入手したりすることができます。
  5. 持続可能な取り組み
    持続可能性を重視しており、環境負荷の削減や社会貢献活動に取り組んでいます。エネルギー効率の向上や廃棄物削減などの取り組みを通じて、環境への負荷を軽減することに貢献しています。

顧客のニーズに応え、便利で総合的なヘルスケア企業として成長していく要素があります。

課題<Subject>

ウォルグリーンブーツアライアンスが直面している課題は以下の通りです。

  1. 市場競争の激化
    ドラッグストア業界は競争が激しく、競合他社との差別化が求められています。競合他社やオンライン販売プラットフォームからの競争に対応し、顧客を引きつけるための戦略を展開する必要があります。
  2. オンラインの成長
    インターネットとモバイルテクノロジーの進化により、オンラインでの商品購入や処方箋のオンライン提供などの需要が増加しています。オンラインプラットフォームの強化とデジタル戦略の開発に取り組む必要があります。
  3. 医療制度の変化
    医療制度や保険業界の変化により、医薬品の価格や処方箋の支払い方法に影響が出ています。政府の規制や保険会社との交渉に対応し、収益を確保するための戦略的なアプローチが求められます。
  4. オピオイド危機への対応
    オピオイド危機に関与したとして法的な訴訟に直面しています。オピオイドの販売と監視の改善に努め、リスク管理と法的なコンプライアンスの強化が必要です。
  5. 持続可能性と社会的責任
    持続可能性や社会的責任への関心が高まっており、顧客や投資家からの要求も増えています。環境への配慮や社会貢献活動に積極的に取り組む必要があります。

戦略的な計画、顧客へのアプローチを重要視し、業界の変化に適応する必要があります。

競合<Competition>

ウォルグリーンブーツアライアンスの主な競合として、ウォルマートと比較しました。

ウォルマートは、アメリカをはじめとする世界各地で大規模な小売業を展開しています。ウォルマートも薬局部門を持ち、処方箋薬品と一般医薬品の販売を行っています。

ウォルマートの株価は右肩上がり。このチャートを見る限り、ウォルマートの方が優良銘柄に見えます。

配当<Dividend>

ウォルグリーンブーツアライアンスは、株主に対して配当を行っています。

  • 配当回数  年4回
  • 配当確定月 2,5,8,11月
  • 配当支払月 3,6,9,12月

ウォルグリーンブーツアライアンスは、長期にわたり増配し続けている企業です。

2000年からの年間配当金額です。増配し続ける企業の姿勢が投資家へのアプローチになります。

配当利回りは、6.12%(2023年5月18日)

分析<Analysis>

ウォルグリーンブーツアライアンスには、いくつかの不祥事や法的な問題がありました。中でも最も大きな問題が「オピオイド危機への関与」です。

処方箋を出すドクターの責任はもちろんですが、消費者に直接オピオイドを手渡したという意味での責任は重大です。消費者に一番近い存在であり、消費者から信頼されているドラックスト「ウォルグリーンズ」なのです。

「オピオイド危機」から学び、消費者に信頼されるヘルスケア企業として対応し、さらに成長していく努力をしているはずです。

また、2019年には財務記録に関連する不正な会計処理が行われた疑いが浮上しました。この件に関しても、改善策を講じて取り組んでいってほしいです。

2つの問題はあるのですが、ここまでの大企業にしては大きな問題とは言えません。不祥事としては少ない大企業と言えます。

消費者に直接的に関係している企業だからこそ、クリーンなイメージは非常に重要です。そして、投資家へも増配し続けるという対応は、誠実な対応といえます。

2015年に株価100$に近づきましたが、それをピークに下落しています

2018年からの株価はというと、緩やかに下がっています。

買うか買わないか<Buy>

近年の株価のチャートを見ると、じりじりと下がっているようで購入という気持ちにはならないのですが、2023年5月17日、10株ほど購入しました!

購入した理由は、単純に配当です! 多少株価が下がっても、配当を受け取りながら長期間保有していく銘柄として購入を決めました。

チャートは下がっているのですが、株価は$31くらいが底値じゃないかなと思います。(もしかしたらもっと下がるかもしれませんが。)$30-32くらいで購入したいと思っていたので、購入に踏み切りました!

ドラックストアは、気軽に行けるスーパーの感覚で地域に根差しています。消費者と生活に密接に関係し、切り離せない存在になっています。

規制や販売方法など課題はありますが、課題を強味に変えて、更に安全に購入しやすいドラッグストアに進化していって欲しいと思います。

少し様子を見て、$32を超えるまでは追加していこうと思います。

配当ってとても魅力的ですよね。配当があるから投資していると言っても過言ではない。素人投資家でも投資をやってみようと思うモチベーションです。

銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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