今回は、エネルギー及び輸送ソリューションを開発する技術統合企業『ニコラ』をご紹介します!
ニコラは、再生可能エネルギーを利用したトラックの開発に取り組んでいる企業です。トラックだけでなく、水素ステーションの開発や再生可能エネルギーの開発にも注力しているニコラ。過去の不祥事も含めて、注目度の大きい新興企業です。
企業情報<Enterprise>
- 名称 ニコラ Nikola Corporation
- 本社 アメリカ アリゾナ州
- 設立 2015年1月
- 産業 自動車&トラック製造
- 事業内容 電気自動車・燃料電池車メーカー
- 公式ウェブサイト Nikola Corp
再生可能エネルギーによるトラックの需要が高まっている点は、新興企業の追い風
銘柄情報<Brand>
- ティッカー NKLA
- セクター 一般消費財セクター
- 市場 ナスダック証券取引所(NASDAQ)
上場して間もない新興企業。
歴史<History>
- 2015年 トレバー・ミルトン氏によって燃料電池技術を使った車両を製造を目指し、Nikola Corporationを設立
- 2016年 水素燃料電池を使用した電気トラック「Nikola One」の開発を発表
- 2018年 NASDAQに上場
- 2020年 バッテリー電気トラック「Nikola Tre」の販売を開始する予定がCOVID-19の影響により延期
- 2020年9月 トレバー・ミルトンCEO辞任
- 2021年3月 株価操作の不正行為の疑いでレバー・ミルトン氏告発される
設立者による不正行為の疑いは致命的。株価は下落し再起不能かと思われた。
配当<Dividend>
現在ニコラの株式は、まだ配当を行っていません。
同社はまだ新興企業であり、株式市場での立ち上がりに注力しているため、利益を配当として還元することはまだ考えていない可能性があります。将来的には利益を積み上げていくことで、配当を行うことがあるかもしれませんが、現在のところは配当を期待することはできません。
現在は配当されていませんが、まだ若い企業ですので長期間保有すればいずれ配当されるかもしれません。
分析<Analysis>
ニコラは、ゼロエミッションのバッテリー電気自動車、水素電気自動車、電気自動車のドライブトレイン、車両コンポーネント、エネルギー貯蔵システム、水素ステーションインフラストラクチャの設計および製造者として輸送業界をグローバルに変革しようとしています。そんなニコラの将来性について分析してみたいと思います。
まず、ニコラの強みについてです。
ニコラの最大の強みは、再生可能エネルギーを利用したトラックの開発です。近年、環境問題がますます注目を浴びる中、再生可能エネルギーによるトラックの需要が高まっています。また、ニコラは水素ステーションの開発にも注力しており、独自のエコシステムを構築することができるという点も強みと言えます。
また、電気トラック用のバッテリー開発も進めています。鉄・マンガン・リチウムなどを使用した高エネルギー密度のバッテリーを開発し、ニコラの電気トラックに搭載する予定です。さらには燃料電池技術にも注力しており、燃料電池トラックの開発も進めています。
一方で、ニコラには課題点もあります。
まずニコラの電気トラックの開発については、いくつかの進展があったものの、まだ完了していないとされています。2021年4月時点で、ニコラはトラックのプロトタイプを製造しており、商用運用を開始する予定であることを公表しています。ただし、これまでの開発計画に遅れが生じており、製品の完成や商用運用開始がいつになるかは不明です。
また、創業者のトレバー・ミルトン氏が関与したとされる株価操作の不正行為疑惑があります。
以上のようにニコラには強みと課題点がありますが、ニコラの将来性については注目すべき点が多く、大きなポテンシャルを秘めていると思われます。
注目を集めていた2020年6月の最高値は、$67.53でした。非常に注目されていました。
不正疑惑について。SEC(米国証券取引委員会)がニコラを調査し、トレバー・ミルトン自身もニコラの株価操作を行った疑いで告発されました。具体的には、ミルトンが株主に向けて虚偽の情報を流したことや、自分自身の利益のために株価を操作したことが指摘されました。
買うか買わないか<Buy>
ニコラは再生可能エネルギーに関する技術革新と、燃料電池および電気自動車の市場における需要が高まり、注目を集めている企業です。
競合としては、テスラや日産などの自動車メーカー、および大手のトラックメーカーが挙げられます。
また、同じく水素燃料電池を使用した電気トラックを開発する日本のトヨタ自動車や、EVのリーディングカンパニーである中国のBYDなども競合になる可能性があります。
ただし、同社はまだ新興企業であり、競合他社と比べると事業の拡大が始まったばかりであるため、将来の事業展開や業績について不確定要素が多く存在します。また、過去に不祥事もあり、信頼性についての疑念も指摘されています。
そのため、ニコラの期待度は高い一方で、投資する際には十分なリスク管理を行い、注意深く判断する必要があるでしょう。
注意深く検討した結果、買うか買わないかでいうと、実は2023年3月ニコラ株を購入しました。そして下落しています。。。
不祥事があったことも含め、今が底値であると思って購入したのですが、更に下がりました。
これから上がっていくのか、塩漬け状態が続くのかはわかりません。ただ、今後成長していくだろう再生エネルギー市場であること、多くの競合と戦える要素は十分であること、新興企業であることなどを考えて、期待は持てると思っています。
ニコラの将来性は大きなポテンシャルを秘めていると思っています。競合他社との市場競争に勝ち抜くためにも開発計画を促進し、新商品の運用化が急がれます。新商品の発表を2023年に行う事で株価が戻る事を期待しています!!
将来的には再生可能エネルギーによる大型輸送システムの実現に貢献することを目指しているニコラ。2023年以内に株価を3$まで戻すことが出来たら、長期保有する予定です。
銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!