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家庭用ロボット掃除機ルンバで掃除機に革命を起こした『iRobot』スマートホームへと更に進化する。

目の大きなロボット

保有銘柄を紹介しています。今回は、ロボット掃除機の生みの親『アイロボット』をご紹介します。

家庭用のロボット掃除機「ルンバ」を製造販売しているのがアイロボット。センサーを利用して障害物や家具、階段を検出し、効率的に清掃をしてくれるルンバは世界中の家庭で自動掃除機の先駆けとして人気を集めています。

企業情報<Enterprise>

  • 名称                          アイロボット(IRBT)
  • 本社                          アメリカ マサチューセッツ州 ベッドフォード
  • 設立                         1990年
  • 業種                      ロボット開発業
  • 公式ウェブサイト     iRobot
  • ティッカー                  IRBT
  • セクター                     通信サービスセクター
  • 市場                          ナスダック証券取引所(NASDAQ)

2006年にアイロボットはルンバを200万台を販売したと発表しました。お掃除ロボットの先駆けメーカーです!

歴史<History>

iRobotの歴史は以下になります。

  • 1990年 マサチューセッツ工科大学のMIT人工知能研究所で働いていた3名により設立。
  • 1991年 iRobot の最初のロボット、ゲンギス(Genghis)が研究用に設計された。現在は国立航空宇宙博物館にある。
  • 1996年 水陸両用で地雷を除去するカニ型ロボット、アリエル(Arial)を作成。
  • 1997年 都市環境でのロボットの概念実証用として、戦車を2台繋げたような形で階段を登ることができるアービー(Urbie)を作成。
  • 1998年 接近が困難な危険な場所で、1人の兵で操作運用可能な偵察用ロボット(PackBot Scout)を開発。
  • 2000年 iRobot は My Real Baby で玩具市場に参入。アニマトロニクスを利用したリアルな表情の人形を製品化。
  • 2002年 iRobot は掃除ロボットルンバをリリースした。ルンバの販売は好調で当社の主力製品となった。
  • 2005年 iRobot は水を使ってフローリングを洗浄する、洗浄掃除機ロボットスクーバをリリースした。
  • 2006年 作業場の床に落ちているナットやボルトといった小さな物体を集める作業用ロボット iRobot Dirt Dog をリリース。
  • 2007年 プログラム可能な趣味のロボットとして iRobot Create がリリースされた。
  • 2008年 爆発物処理、死傷者の搬送、消火活動など戦場用ロボット(Warrior)の開発に注力。
  • 2016年 軍事用ロボット部門をアーリントンキャピタルパートナーズに売却。
  • 2022年 AmazonがiRobotを買収することを発表。

アイロボットはお掃除ロボットメーカーとして知られていますが、初めに手掛けていたのは軍事用ロボットでした。

サービス<Services>

アイロボットからは、以下の製品が販売されています。

  1. Roombaシリーズ
    Roombaは自動で床を掃除するロボット掃除機です。さまざまなモデルがあり、異なる機能と性能を提供しています。Roombaはセンサーとアルゴリズムを使用して部屋をマッピングし、効率的に清掃を行います。
  2. Braavaシリーズ
    Braavaは床を拭くためのロボットモップです。水拭きや乾拭きの機能を備え、さまざまな床タイプに対応しています。Roombaと組み合わせて使用することで、床の掃除と拭き掃除を効果的に行うことができます。
  3. Terra
    Terraは庭や屋外の自動芝刈りロボットです。自律的に芝刈りを行い、美しい庭を維持するのに役立ちます。センサーとナビゲーションシステムを使用して、効率的かつ正確な芝刈りを実現しています。
  4. Mirra
    Mirraはプールクリーニングロボットです。自律的に水中を移動しながらプールの表面をスキャンし、汚れや藻などの付着物を除去します。特殊なブラシと吸引力を使って、底や壁の汚れを取り除くことができます。
  5. Createシリーズ
    Createはロボットプラットフォームの開発キットです。開発者が独自のロボットアプリケーションを作成するためのプラットフォームを提供します。
  6. Looj
    Loojはガター掃除ロボットです。屋根の上に設置されたガター内の落ち葉やゴミを効率的に取り除くために設計されています。

ルンバシリーズだけではない、お掃除ロボットを様々製品化しています!

強味<Advantage>

アイロボットの強みは以下のような特徴にあります

  1. 技術リーダーシップ
    アイロボットは、ロボット技術の分野で先駆的な存在です。自律移動や環境認識などの高度なセンサーやアルゴリズムを活用し、効率的かつ効果的な掃除を実現しています。その技術力と革新性により、競合他社との差別化を図り、市場でのリーダーシップを確立しています。
  2. ブランド認知度と信頼性
    アイロボットはRoombaという製品ブランドで広く知られており、多くのユーザーから高い評価と信頼を受けています。革新的な技術と高品質な製品の提供により、顧客の期待に応え、長期にわたり市場で成功を収めています。
  3. 製品の品質とパフォーマンス
    アイロボットの製品は、高品質で信頼性があり、優れたパフォーマンスを提供しています。Roombaシリーズは、効率的な清掃能力、自動的なナビゲーション、優れた障害物回避能力など、使い勝手の良さと効果的な掃除を実現しています。
  4. イノベーションと製品の進化
    アイロボットは、常にイノベーションに取り組み、製品の進化を続けています。新しい機能やテクノロジーの導入、スマートホームの統合、ユーザーの声に基づく改善など、顧客のニーズを把握し、製品を進化させることに注力しています。
  5. グローバル展開と顧客サポート
    アイロボットは世界各地で事業展開しており、グローバルな市場で製品を提供しています。また、顧客サポート体制も充実しており、製品の使い方やトラブルシューティングに関するサポートを提供しています。

日本企業からも発売されていますが、やっぱり一番売れているのがルンバです!

課題<Subject>

アイロボットが直面している課題は以下になります

  1. 市場競争
    ロボット掃除機市場は競争が激しく、多くの競合他社が存在しています。他のブランドや製品との差別化や、価格競争力を維持することが求められます。市場シェアの維持や拡大に向けた戦略的な取り組みが必要です。
  2. 技術革新と進化
    ロボット技術は急速に進化しており、新たな機能や機器の登場が予想されます。アイロボットは常に最新の技術を追跡し、製品のアップデートや新製品の開発を行う必要があります。技術の進化に対応するための継続的な研究開発が求められます。
  3. 電力とバッテリー寿命
    ロボット掃除機はバッテリー駆動で動作するため、バッテリー寿命や充電時間の課題があります。長時間の連続使用や大規模な清掃エリアへの対応が求められる場合、バッテリーの性能や効率性を改善する必要があります。
  4. ソフトウェアとユーザー体験
    ロボット掃除機のソフトウェアやユーザーインターフェースの改善は重要です。使いやすさ、操作性、清掃効率の向上など、顧客が良いユーザーエクスペリエンスを得られるようなソフトウェアの開発と改善が必要です。
  5. サービスとサポート
    アイロボットは顧客に対してサービスとサポートを提供することも重要です。製品の設定やトラブルシューティング、修理・交換などのサポート体制の充実が必要です。顧客満足度の向上と継続的な顧客関係の構築に取り組む必要があります。

課題はありますが、これまで目立った不祥事はなく、積極的に改善に取り組んでいます!

競合<Competition>

アイロボットの競合として、次の2銘柄と比較しました。

  1. フレクス:FLEX
  2. ストラジスタ:SSYS

上の2銘柄社との5年間の株価チャートです。

FLEXは上がってきていました。SSYSは一時的に大きく上げましたが、その後下降しています。3銘柄で見ると、FLEXが伸びていて、2銘柄は落ち込んでいるように見えます。

チャートのみですと、アイロボットは停滞している状態です。

配当<Dividend>

アイロボットは、配当していません。

分析<Analysis>

アイロボットは、軍事用ロボット開発会社としてスタートしました。その後、家庭用のロボット掃除機が大ヒットし、ロボット掃除機の開発を拡大していきます。

軍事用ロボットと家庭用ロボットという2つの反するロボット開発を成してきましたが、2016年軍事用ロボット部門を売却し、家庭用のロボットを専門とします。

そして、2022年、Amazonがアイロボットの買収を発表。となりました。

以下は、2005年から約18年間のチャートです。

2020年、コロナで流通が止まると生産台数も低下してしまいました。そして、2022年のAmazonの発表で一時は値を上げますが、それからは下降しています。

Amazonは、スマートホーム機器強化に向けて、iRobotを買収する!と言っているのですが、Amazonのネット通販市場での地位強化につながるとして、欧州委員会が本格調査を開始するとしています。そして、2023年11月15日までには買収承認の是非を決定するとしています。

以下は、2020年からの約3年のチャートです。

低い位置で停滞していますが、11月15日前後はまた上昇するのではないかと思います。

$76付近で購入して、ずっと塩漬けです。早くAmazonに買収されて欲しい・・・。

期待度<Expectations>

2022年のAmazon発表では、1株あたりの買収額は$61との事でした。2023年7月10日現在価格は、$46。結構な開きがあります。

2023年11月15日に買収承認が決まったら、どのようになっていくのか? 買収を承認します!と発表がされると一気に$60付近まで値上がりして、その先がよくわかりません。どのようになるのか、しっかりと追いかけようと思います。

ルンバを15年前から愛用していて、とても気に入っています。Amazonでもスマートホームな家庭用ロボットに期待したいです!

銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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