(米)注目銘柄

破産の危機から復活した『ジェネラル・モーターズ・カンパニー』。電気自動車時代も存在感あり!

電気自動車

今回は、アメリカの自動車メーカー『ジェネラル・モーターズ・カンパニー』を紹介します。

ジェネラル・モーターズ・カンパニーは、アメリカ合衆国の自動車メーカーで一般的にGMと略されます。GMは世界的に有名な自動車ブランドを保有し、幅広い車種を製造・販売しています。乗用車、トラック、SUV、電気自動車などのカテゴリーで幅広いモデルを提供しています。

企業情報<Enterprise>

  • 名称                          ジェネラル・モーターズ・カンパニー(General Motors Company)
  • 本社                          ミシガン州デトロイト
  • 設立                         1908年
  • 業種                      自動車メーカー
  • 公式ウェブサイト     General Moters Company
  • ティッカー                  GM
  • セクター                     一般消費財セクター
  • 市場                          ニューヨーク証券取引所(NYSE)

シボレー(Chevrolet)、キャデラック(Cadillac)、ビュイック(Buick)、などのブランドを所有。

歴史<History>

ジェネラル・モーターズ・カンパニーは100年以上の歴史があります。

  • 1908年  ウィリアム・C・デュラントによって設立され、ビュイックを買収
  • 1920年代 シボレー、ポンティアック、オールズモビル、キャデラックなどのブランドを傘下に
  • 1930年代 オートマチックトランスミッションなどの革新的な要素が導
  • 1940年代 第二次世界大戦中、軍用車両や航空機の生産に取り組み
  • 1960年代 シボレー・ベルエアやシボレー・インパラ、キャデラック・エルドラドなどで不動の地位
  • 1980年代 石油危機。燃費重視の車種を展開するが、競争力の低下や生産性の問題に直面
  • 1990年代 サターンやオペルなど新しいブランドを導入
  • 2000年代 SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)やピックアップトラックで利益を上げる。
  • 2008年  世界金融危機が勃発し、GMは経済的な困難に直面。破産法の適用を申請。
  • 2009年  破産手続きを経て再建計画を実行。ブランドの整理と組織の再編成。
  • 2010年代 電気自動車(EV)市場への参入。「シボレー・ボルトEV」などのEV車種をリリース。

GMは2025年までにEV車種の拡充を計画し、2035年までに全車種を電動化するという目標を掲げています。

強味<Advantage>

ジェネラル・モーターズ(GM)は以下の強味があります。

  1. ブランド力と幅広い製品ラインナップ
    世界的に有名な自動車ブランドを保有しており、シボレー、キャデラック、ビュイック、GMCなど多様なブランドを展開しています。これにより、異なる顧客層や地域のニーズに対応し市場シェアを拡大することができます。
  2. 技術革新と研究開発
    自動車産業の技術革新に積極的に取り組んでいます。特に電気自動車(EV)や自動運転技術に注力し、革新的な製品とサービスを開発しています。
  3. グローバルなプレゼンスと生産能力
    世界各地に製造拠点と販売網を持っており、グローバルな規模で事業を展開しています。これにより、世界各地の需要や傾向に応じた製品を提供することができます。
  4. 持続可能性と環境への取り組み
    環境への責任を重視し、電気自動車の開発や再生可能エネルギーの利用、廃棄物の削減などの取り組みを行っています。

GMは競争力のある自動車メーカーとしての地位を維持し、更なる成長へ強化しています。

課題<Subject>

ジェネラル・モーターズ(GM)が直面している課題です。

  1. 自動車産業の変化と競争
    自動車産業は急速に変化しており、電気自動車(EV)や自動運転技術などの新たなトレンドが台頭しています。また、競合他社や新興企業からの競争も激化しており、市場シェアを維持するためには新たな戦略とイノベーションが求められます。
  2. 経済の変動と需要の変化
    自動車産業は、経済の変動や需要の変化による影響を受けやすい産業であり、需要の減退や市場の不確実性が課題となる場合があります。特に景気後退や貿易摩擦、燃料価格の上昇などは自動車販売に大きな影響を与えます。
  3. 環境への対応と規制
    環境への関心と規制の厳格化に伴い、EVの普及や排出規制への適合、廃棄物管理など、環境への取り組みが課題となっています。
  4. 労働組合との関係
    組合との合意や労働条件の改善など、労使間の調和を図り、労働争議やストライキを避ける努力が必要です。

物価上昇を背景に、労働組合との関係は重要な課題と言えます。

自動車産業<Automotive industry>

自動車産業2040 これまでの価値を全否定、自動車の再構築が始まる。

自動車産業2040│日経BP【公式】 (nikkeibp.co.jp)

自動車産業は大きな変化の時を迎えています。

自動車が誕生してから200年以上。最初は物を運ぶ手段として作られた蒸気自動車でしたが、徐々に改良されガソリン車が誕生しました。100年ほど前から大量生産が可能になり、自動車は庶民が所有出来るものになりました。

自動車は世界中に普及し、移動手段としてだけでなく、ステータスであり、ファッションであり、トレンドとして、長年その地位を維持していました。

そして現在、自動車は更なる進化をしようとしています。これから起こる具体的な革新を4つ挙げてみました。

  1. 電気自動車(EV)の普及。多くの国や地域がEVの導入を奨励。「EV技術の進歩と充電インフラの整備が必要。」
  2. 自動運転技術の進化。将来的には自動運転が一般化。「法律・規制の整備が必要。」
  3. モビリティサービスの拡大。自動車は所有よりも利用性やコスト効率が重要視される。
  4. デジタル化。AIやインターネット接続により、車内のコネクティビティやエンターテイメントの提供。

2040年には、ほとんどの自動車は電気自動車(EV)になり、自動車は所有せず、シェアするかタクシーがデフォルトになり、移動中も、車内で映画を見たり、ネットショッピングをしたり、電話したり、仕事したりと、運転すること以外の価値を持つ時間に変えられる。と予測されているのです。

ドライブする。の概念が変わるほどの進化がすぐそこに来ています。

競合<Competition>

ジェネラル・モーターズ(GM)の競合相手として、3つの競合相手と比較してみました。

  1. テスラ(TESLA):TSLA
  2. トヨタ自動車株式会社(Toyota):TM
  3. フォードモーター(Ford):F
  4. ニオ(NIO):NIO

トヨタ、テスラと5年間の株価チャートを重ねたら、テスラの動きが大きすぎてトヨタ、GMの動きが良くわかりません。

フォードとニオと5年の株価チャートを重ねると、テスラほどではないにしろニオが大きく動いてました。

トヨタ、フォードと5年の株価チャートを重ねてみると、似た動きをしていました。

配当<Dividend>

ジェネラルモーターズ(GM)は、株主に対して配当を行っています。

  • 配当回数  年4回
  • 配当確定月 2,5,8,11月
  • 配当支払月 3,6,9,12月

2020年と2021年は配当が停止されていましたが、2022年8月から配当が再開されています。

2020年までの配当金は、$0.38。年間$1.52。株価$38とすると配当利回りは4%でした。

配当利回りは、1.09%(2023年5月23日)。4%に戻せる日がくるか!

分析<Analysis>

ジェネラル・モーターズ(GM)は2009年6月1日に連邦倒産法第11章(米国破産法の一部)の適用を申請しました。

破産の主な背景には、世界金融危機(リーマンショック)の影響や販売の低迷、高額な年金負債などがあり、負債の返済や事業再建に困難を抱える状況になりました。

再建の過程で、経営陣の再編、負債の一部の処理、ブランドの整理、工場の閉鎖などを行い、事業を再構築しました。再建後のジェネラル・モーターズ(GM)は競争力を回復し、新たなモデルの開発や技術への投資を行い、自動車市場に見事復活しました。

世界の自動車産業を牽引してきたジェネラルモーターズですが、大きくなり動きが鈍くなっていた本体から、今はデトックスした状態になっている思います。

COVID-19により世界経済が一時的に停止した状態から、大きく回復しています。

買うか買わないか<Buy>

自動車産業が大きな転換期を迎えている事は明確です。環境への取り組みとしても世界的に電気自動車(EV)が普及するのは確定している未来であると思います。

これから大きな成長をするであろう自動車産業ですが、その自動車産業の中でもどこが大きく成長するか!です。

テスラは(TSLA)は今も非常に人気のある銘柄ですが、今からの投資では一足遅かったのだと思います。(2020年3月までに、$20台で購入している人は凄い)

トヨタ自動車(TM)もニオ(NIO)良いかもしれないのですが、私はジェネラルモーターズ(GM)を購入しようかと思っています。

ジェネラルモーターズ(GM)は、2025年までに30以上の電気自動車モデルを販売する計画を発表しています。更に、自動運転に関しては、「Cruise」と呼ばれる自動運転子会社を所有しており、安全で効率的な自動運転車の開発を進めています。

これからの自動車開発は、電気自動車の自動運転。これが一番のポイントになると思うのです。

近い将来、自動運転電気自動車がさまざまな自動車メーカーから発売される日が来たとして、消費者はどうやって車を選ぶかというと、やはり昔から馴染みのあるメーカーから探し始めるのではないかと思います。

そうなると、やはりブランド力があるジェネラルモーターズ(GM)は強いのではないかと思うのです。

他にもブランド力がある競合が沢山あるので、一人勝ちよりは自動車産業全体が成長する可能性が大きい気がしますが、自動車メーカーの銘柄を探していて、ジェネラルモーターズ(GM)に辿り着きました。今月中に購入の予定です。

キャデラックを乗りまわす事は出来なくても、キャデラックを所有する株主になる事は出来る!なんかいい!

銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

adsence code

-(米)注目銘柄