(米)保有銘柄

バフェットおじ様が購入した金鉱山銘柄『バリックゴールド』長期保有していく価値はあるか!

金塊3つ

保有銘柄を紹介しています。今回は、金の生産量世界一『バリックゴールド』をご紹介します。

バリックゴールドは、カナダに本拠地を置く世界最大の金鉱業会社です。金鉱山の探査、開発、生産を行っており、世界中のさまざまな地域で鉱山プロジェクトを展開しています。

企業情報<Enterprise>

  • 名称                          バリックゴールド(Barrick Gold)
  • 本社                          カナダ オンタリオ州 トロント
  • 設立                         1983年
  • 業種                      金属と鉱業
  • 公式ウェブサイト     Barrick Gold
  • ティッカー                  GOLD
  • セクター                     鉱業セクター
  • 市場                          ニューヨーク証券取引所(NYSE)

カナダに本拠地はおいてますが、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどで活動してます。

歴史<History>

  • 1983年 カナダのピーター・マンカ(Peter Munk)によって設立
  • 1987年 ニューヨーク証券取引所に上場
  • 1994年 南北アメリカに採掘施設を所有していたラックミネラルズを買収。
  • 1999年 ペルーの鉱山を所有していたアレキパリソースの買収を発表。
  • 2001年 タンザニアの不動産を所有していたサットンリソース社を買収。
  • 2005年 カナダのライバル、プレーサードーム社の買収を開始。
  • 2006年 プレーサードーム社の買収を完了。
  • 2010年 アフリカンバリックゴールド設立を発表
  • 2018年 ランドゴールドリソースとの全株式合併を発表
  • 2019年 ニューモントマイニングコーポレーション買収のための入札を発表 

2023年現在、バリックゴールドはパキスタン連邦政府とプロジェクトを進行中です!

資産<Asset>

バリックゴールドが採掘している金鉱山です。

鉱山国名所有権鉱山タイプ2023年金生成量(オンス)
ベラデロ アルゼンチン50%オープンピット160,000 – 180,000
ヘムロ カナダ100%露天掘り、地下150,000 – 170,000
トンゴン コートジボワール89.70%オープンピット180,000 – 210,000
プエブロ・ビエホ ドミニカ共和国60%オープンピット470,000 – 520,000
ルロ・グンコト マリ80%露天掘り、地下510,000 – 560,000
キバリ コンゴ民主共和国45%露天掘り、地下320,000 – 360,000
ポルゲラ パプアニューギニア47.50%露天掘り、地下該当なし
ノースマラ タンザニア100%露天掘り、地下230,000 – 260,000
ブリャンフル タンザニア100%地下160,000 – 190,000
ネバダ金鉱山 米国61.50%露天掘り、地下1.9 – 2.1百万

バリックゴールドが採掘している銀鉱山です。

鉱山国名所有権鉱山タイプ2023年銀生産量(オンス)
サルディバルチリ50%オープンピット100億〜110億
ジャバル・サイードサウジアラビア50% 地下65億〜75億
ルンワナザンビア100%オープンピット260億~290億

バリックゴールドは金鉱業界で世界ナンバー2の座を維持しています。

強味<Advantage>

以下に、バリックゴールドの主な強味を挙げます。

  1. リーディングカンパニー
    金鉱探査、開発、生産において世界的にトップクラスの規模と経験により、金鉱業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
  2. グローバルな資産ポートフォリオ
    世界中に多くの金鉱山を所有しています。これにより、地理的な多様性を持ち、市場の変動やリスクを分散させることができます。
  3. コスト効率と生産性
    効率的な運営と生産性の向上に重点を置き、生産コストを最適化することで競争力を維持に取り組んでいます。
  4. ファイナンシャルパフォーマンス
    強力な財務基盤を持っています。安定したキャッシュフローを確保し、収益性を向上させるために資本効率を追求しています。
  5. 持続可能性と社会的責任
    環境保護と地域社会への貢献に対する取り組みにも力を入れ、社会的責任を果たすことに注力しています。

ニューモントとバリックゴールドが、2大カンパニーとして長年地位を確立しています。

課題<Subject>

バリックゴールドが直面する課題には、以下のようなものがあります。

  1. 金相場の変動
    金価格の変動は収益に大きな影響を与えます。金相場は世界的な経済や地政学的な要因によって左右されるため、市況の変化に適応する必要があります。
  2. 鉱山の探査と開発
    新しい金鉱山の探査と開発は、コストがかかりリスクが伴います。鉱石品位の低下や採掘技術の進化など、鉱山事業にはさまざまな技術的な課題も存在します。
  3. 環境への影響
    鉱業は環境に対して様々な影響を及ぼす可能性があります。鉱山の運営に伴う水質汚染や土地の破壊、温室効果ガスの排出などが懸念されます。
  4. 地政学的リスク
    世界各地に鉱山を所有しており、地域の政治的な不安定や紛争、法的な変更などの地政学的リスクにさらされています。
  5. 社会的責任
    地元コミュニティとの関係構築や地域開発への投資、労働者の安全と福利厚生など、社会的責任に対する取り組みも重要な課題です。

金の価値は日々変動しますが、金自体、今も昔も価値のあるものです。

競合<Competition>

金鉱山業トップのニューモントと、銅鉱山業のサザンコッパーと比較しました。

3銘柄の5年間の株価チャートです。

ニューモントの方がバリックゴールドより振れ幅が大きいようです。それ以外は傾向的には同じような動きで、アナリストコンセンサスも両銘柄とも「買い」でした。

鉱山繋がりで、保有している銘柄「サザンコッパー」で、保有している銘柄「サザンコッパー」を比較にひっぱってみたら、アナリストコンセンサスは「売り」でした(汗)。

配当<Dividend>

バリックゴールドは配当しています!

  • 配当回数  年4回
  • 配当確定月 1,4,7,10月
  • 配当支払月 2,5,8,11月

2020年から増配しています。

予想配当利回りは、2.18%(2023年7月14日)

分析<Analysis>

バリックゴールドは、過去にいくつかの不祥事や問題がありました。

水資源の枯渇や氷河の破壊、水質汚染などの懸念や、実際にカナダやアメリカなどで環境規制に違反したとして、罰金を課せられたこともあります。

また、労働者の権利や労働条件に関する問題として、労働者の安全や健康に関する懸念が指摘されたことがあります。

これらの不祥事や問題は、バリックゴールドの評判や社会的信頼に影響を与えました。しかし、会社はこれらの問題に取り組むために改善策を講じ、環境保護や社会的責任に対する取り組みを強化してきました。

失敗をしている企業は、リスク管理を強化するはずです。バリックゴールドも過去の不祥事から学び、改善への努力を行っていると思います。

2018年から約5年の株価チャートです。2020年8月は、$30付近まで上がっていました。

金の価格を調べてみたら、2020年8月が$2,067.15(トロイオンス)で過去最高値でした。

2023年6月は$1,942.60(トロイオンス)最高値にせまる勢いです!

期待度<Expectations>

2020年8月、あの投資家ウォーレン・バフェット氏がバリック・ゴールド(GOLD)の株を保有していることが発表され大きな話題となりました。

なぜ大きな話題になったか? バフェット氏は「金は何も生み出さない」としてこれまで金に対し否定的だったからです。

金に対して否定的なバフェット氏が購入した金鉱山の銘柄、という事でバリックゴールドが注目を浴びました。バフェット氏にならえ!と、購入した投資家も居たのではないでしょうか?

がしかし、購入から半年後には早くも売却していた事が明らかになったのです。長期保有をスタイルとしているバフェット氏ですが、やはり「金は何も生み出さない」という結論だったのでしょうか。

バフェット氏購入のニュースから数か月後に購入して、2023年7月現在も保有しています。

金の価格が過去最高値近くまで上がっているので、バリックゴールドも上がると思うのです。金の価格が上がっているのに、金を生成している銘柄が上がらないはずはない!と期待しています。

2015年からの純利益率のグラフです。

2019年から下がってはいるものの、2023年も純利益が上がっています。でも、やっぱり金は何も生み出さないのかも。(汗)

銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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