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ブラックマンデー以上の大暴落。からの大沸騰。初めて経験した驚き体験の記録

夕日を背にしたドラゴン

2024年8月5日 ブラックマンデー(下落率:22.6%)以上の下落を記録しました。一体なぜ、これほどまでの下落が起こったのでしょうか? ここまでの大暴落を経験することは、そうあることではありません。暴落だけれど、この暴落をしっかりと記憶しておくためにも、記録しておきます。

1月10日 上昇の始まり

20204年、33,000円台から始まった日経平均ですが、年初からぐんぐん上昇します。

1月10日に34,000円を 翌日の11日には35,000円を超えてきます。

1月10日(水) 終値:34,441.72円
1月11日(木) 終値:35,049.86円
1月12日(金) 終値:35,577.11円

3日連続順調に500円以上上昇し、1月15日(月)はついに高値で36,000円を超えてきます。

36,000円台で落ち着くかとおもいきや、更に2月8日(木)から大きく動き出し、留まることなくずんずん高値を更新していきます。

3月7日、40,000円という大台を捉えたあと一旦売りに転じるのですが、再び上げ始めて3月21日,22日と更に高値をつけていきます。

6月17日 再び上昇

年初からぐいぐいと高値を更新してきましたが、3月22日から下げに転換します。

4月19日には一時37,000円を切るまで戻してしまい、積み立てNISAを始めたばかりの人から不安の声が上がり始めます。それに対し政府は、落ち着いた対応を呼びかけます。

4月30日には38,000円台に戻し、しばらくは38,000円から39,000円のレンジ相場になるように見えました。

ところが!6月17日に下がったところから、上がり始めます。39,000円を超え、40,000円を超え、一気に42,000円まで到達します。

7月11日 高値 42,426.77円 紛れもなく史上最高値となりました!

日経平均:42,000円超えは、かなりのインパクトとして報道されました。これまで抑えられてきた日経平均が本格的に上昇モードになり、4万円台として認知されるようになるのかと思われたのですが・・・。

7月11日 下落の始まり

日経平均株価が華々しく最高値を更新していく一方、2024年は<為替>も大きく動いていました。

年初は、1$145円だったドル円が、じりじりと上がり7月1日には1$160円を超えてきました。日経平均が最高値をつけた7月11日、ドルも161円まであがっていました。

そして7月11日夜、『日銀が3兆円を超える為替介入』を行ったとされ、一気にドルが下がりました。

日経平均株価も、ドルに引っ張られるように下落が始まっていきました。

日経平均株価4万円の時代が来たのかという期待は、夢だったのか?と思うほど、あっという間に7月22日には4万円を切り、7月26日には38,000円を切るところまで下がってきました。

42,000円は勢いで沸騰した感じはあったので、ひとまず通常の推移価格くらいに落ち着くように見えました。38,000円から39,000円のゾーンで少し力を温存し、また少しずつ上がっていくかな、くらいに見ていました。

ところが!その後とんでもない事が起こります。

8月1日(木) 終値 38,126.33円
8月2日(金) 終値 35,909.70円 前日比 -2,216.33円
8月5日(月) 終値 31,458.42円 前日比 -4,451.28円

8月5日 一日で4,451円の大暴落。これはブラックマンデーを超える下落額となりました。8月1日からの3日間で、6,667円も下落しているのです。

まさしく売りが売りを招くパニック売りです。あまりにも急激な下落により信用取引のための追証を支払うために、株を売らなければならない人が続出し、どんどん下がっていく、売り騒ぎです。

そして大阪取引所は8月5日午後、日経先物取引の売買を中断する「サーキットブレーカー」を2回発動しました。日経平均先物で「サーキットブレーカー」が1日2回発動されるのは、東日本大震災後の2011年3月15日以来13年ぶりということです。

大暴落の要因

なぜこんなにも株価の暴落が起こったのか?改めて情報を整理していくと

日銀の利上げ。
7月31日、日本銀行は金融政策決定会合で追加利上げを決めました。追加利上げといっても、わずか0.25%です。わずか0.25%ではありますが、この決定が8月1日の株価に影響を与えた事は間違いありません。

アメリカ経済指標が予想を下回る。
8月2日、アメリカで発表された雇用統計は市場が予想していたよりも低かったことにより、アメリカの景気が後退するのではないかという懸念が広がりました。景気後退への警戒感が高まり、ダウ平均株価は一時900ドルを超える大幅な値下がりとなりました。

円高。
日銀は利上げを行い、アメリカは景気後退により利下げになりそう。との予想から、一気に円高が進みました。5日の円相場は一時、1ドル=141円台にまで下がりました。円が安すぎるとインフレになりますので、これ以上の円安は見過ごせません。しかし、円高は輸出企業にとってはマイナスの影響もあり、結果として株価を下げることにもなりました。

日銀が利上げし、アメリカは利下げしそう・・・との予想から一気に円高になり、アメリカ経済が後退するかもしれないというネガティブな懸念から売りが始まり、一気に暴落した。という事でしょうか。

日銀の利上げ >>> アメリカの景気後退(懸念) >>> 円高

この3つの要因から大暴落が起こったと推察されています。

大沸騰になる

ブラックマンデーを超える4,451円の大暴落の翌日、8月6日は大沸騰となりました。

8月6日(火) 始値 32,077.33円
8月6日(火) 終値 34,675.46円

日経平均株価は、一日で2,598円の大沸騰となりました。

ここまでの下げは異常で、すぐに戻るだろうとの予測から急反発による「買い注文」が殺到しました。
8月5日の終値:31,458.42円から8月6日の始値:32,077.33円と618円もの差額があります。これは、寄付きまでの間にバンバン注文が入っていたという事になります。

大阪取引所は8月5日につづき、8月6日の寄付きでもサーキット・ブレーカーを発動しました。

サーキットブレーカーを経験したことがなかったため、今サーキットブレーカーが起こっているという事に気が付いたのは、しばらく経ってからでした。単にネットが混みあっているのだと思ってました(汗)

まとめ

2024年8月5日 ブラックマンデーを超える大暴落は、そのうち呼び名が付けられのでしょう。なんと呼ばれるようになるのか、初めて経験した大暴落にピタっとくる呼び名がつけられることに期待します。

それしても、つくづく相場の恐ろしさを感じました、ここまでの大暴落が起こるとは。7月11日の42,000円から8月5日の32,000円と1万円もの差額があるのです。

そして、翌日の6日にガバっと戻し、2週間でほぼ正常価格(38,000円台)まで戻ってきました。あの暴落は一体なんだったのか?悪い夢だった?かと思うくらい、ケロっとして普段通りに取引が行われている。こういうものなのだな。と実感しました。

今回の暴落で学んだのは、多くの人が言われているようにパニックにならないこと。焦って売っていたら大損していました。

そして、信用取引や先物取引のように追証が発生する投機について、改めて『余裕ある資金』でしか手を出してはいけないと肝に銘じました。追証のために「売りたくないのに売らなければならない」状況に追い込まれたら、どれほど後悔してもしきれません。リスクとリターンをしっかりと管理しなければなりません。

大暴落を自分なりに経験して、ぴったりの格言を見つけました。

行き過ぎもまた相場

勢いがついているものは、結局、行きつくところまで行かなければおさまりがつかない。それも相場のうちであることと知っておくべき。同時に、行き過ぎがあれば、その分は反動を覚悟しなければならない

どんどん勢いがついて、落ちたくないのに落ちてしまった。うっぷんを全て吐き出すような、そんな様を感じました。そして、その反発の勢力の強さも感じました。絶対戻すぞ!というような力強さでした。

今回の大暴落を沢山の人がコメントしていました。その中に、強気相場でなければこのような大暴落(大沸騰)は起こらない。弱気相場の時はじわじわと少しずつ下がっていくものだ。とのコメントを見ました。強気相場の中で、一暴れしたくらいな出来事だったのでしょうか。辰年なだけに。

そう考えると、この先の市場にも期待感が沸いてきます! パニックを恐れず、冷静に。やっぱり基本はコツコツですね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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