今回は、スマートフォンで世界を変えた『アップル』を検証します。
言わずと知れた世界を代表するテクノロジー企業。アップル信者と呼ばれるほどアップル製品を熱愛する人も多く、世界のユーザーから愛されています。
こだわりぬいたデザインに、使いやすさを追求しつづけるOSで世界中に多くのファンを持つアップル。コンピュータ、スマートフォン、タブレットでその名を世界に知らしめてきました。
更に進化を続け、健康やフィットネスをサポートするアップルウォッチやワイヤレスイヤフォンなど、次々に優れたデザインの製品を世に送り世界を変えてきました。
アップルはこれからも進化しつづけるか?検証していこうと思います。
企業情報<Enterprise>
- 名称 アップル(Apple Inc.)
- 本社 アメリカ カルフォルニア州 クパチーノ
- 設立 1976年4月1日
- 業種 電気機器
- 公式ウェブサイト Apple Japan
- ティッカー AAPL
- セクター 情報技術セクター
- 市場 ナスダック証券取引所(NASDAQ)
アップルの本社社屋があるアップルパークは、近代王者のお城のよう。
歴史<History>
アップル(Apple Inc.)は、1976年にスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック、ロナルド・ウェインの3人によって設立されました。以下にアップルの主な節目となる出来事をいくつか挙げます。
- 1976年 アップルコンピュータ(Apple Computer)設立。最初の製品Apple Iを発売。
- 1977年 Apple IIを発売。Apple IIはパーソナルコンピュータの普及に貢献。
- 1984年 Macintosh(Mac)を発売。スーパーボウルでテレビ広告が放映。
- 1985年 スティーブ・ジョブズがCEOを解任。
- 1997年 スティーブ・ジョブズがアップルに復帰し、アップルの再建を始める。
- 2001年 iPod発売。デジタルミュージックの革命をもたらした。
- 2007年 iPhone発売。スマートフォン市場を一新した。
- 2010年 iPad発売。タブレット市場を開拓した。
- 2011年 スティーブ・ジョブズが亡くなり、ティム・クックがCEOに就任。
- 2014年 Apple Pay発表。モバイル決済サービスの提供を開始。
- 2015年 Apple Watch発売。ウェアラブルデバイス市場に参入。
- 2016年 iPhone10周年にiPhone 7およびiPhone 7 Plusが発売。AirPodsワイヤレスイヤフォンも発表。
- 2018年 HomePodが発売され、スマートスピーカー市場に進出。
- 2020年 Appleは自社設計のプロセッサであるM1チップを発表。
- 2020年 Appleはサブスクリプションサービスの「Apple One」を発表。
- 2020年 Appleは新型iPhone 12シリーズを発売。5G対応、A14 Bionicチップ、MagSafe充電など。
アップルはこれまでに多くの製品やサービスを開発し、革新的なデザインと使いやすさで世界的な成功を収めてきました。
また、アップルはエコロジカルな取り組みにも力を入れており、再生可能エネルギーの使用やリサイクルプログラムの推進など、環境に配慮した活動にも取り組んでいます。
今後もアップルの革新的な製品とサービスに世界中が期待しています。
製品とサービス<Product&Services>
これまでに発売されたアップル製品です。
- Mac(マック): パーソナルコンピュータ(iMac、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniなど)
- iPod touch(アイポッドタッチ): ポータブルメディアプレーヤーおよびポケットコンピュータ
- iPhone(アイフォーン): スマートフォン
- iPad(アイパッド): タブレットデバイス
- iTunes(アイチューンズ): 音楽、映画、テレビ番組などのコンテンツの購入、管理、再生プラットフォーム
- AirPods(エアポッズ): ワイヤレスイヤフォン
- Apple Watch(アップルウォッチ): ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ)
- Apple TV(アップルティービー): デジタルメディアプレーヤーおよびエンターテイメントプラットフォーム
- HomePod(ホームポッド): スマートスピーカー
- Mac Pro(マックプロ): ハイエンドデスクトップコンピュータ
- MacBook Air(マックブックエア): 薄型ノートブックコンピュータ
- MacBook Pro(マックブックプロ): ハイパフォーマンスノートブックコンピュータ
- iMac(アイマック): オールインワンデスクトップコンピュータ
- Mac mini(マックミニ): コンパクトデスクトップコンピュータ
- iCloud(アイクラウド): クラウドストレージおよびクラウドサービスプラットフォーム
- Apple Music(アップルミュージック): 音楽ストリーミングサービス
- App Store(アップストア): iOSおよびMac用のアプリケーションのダウンロードおよび購入プラットフォーム
アップルは革新的な製品を数多く世に送り出してきました。そのデザイン製、機能、性能で多くのファンを獲得しています。
強味<Advantage>
Appleの強味は以下のような特徴や要素にあります:
- イノベーションとデザイン
Appleは常に革新的な製品と先進的なデザインを追求してきました。独自のハードウェアとソフトウェアの統合により、使いやすさと洗練されたデザインを実現しています。 - エコシステムの統合
Appleは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなどの製品を緊密に統合したエコシステムを構築しています。これにより、デバイス間でのシームレスな連携やデータの共有が可能となり、ユーザーに便利な環境を提供しています。 - セキュリティとプライバシー
Appleはセキュリティとプライバシーを重視しており、デバイスやオンラインサービスの保護に取り組んでいます。ユーザーのデータを厳重に管理し、個人情報の保護を優先しています。 - 生態系とコンテンツ提供
AppleはiTunesやApp Storeなどのプラットフォームを通じて、音楽、映画、アプリケーションなどのコンテンツを提供しています。多彩なエンターテイメントや生産性向上のためのアプリケーションを提供し、ユーザーに充実した体験を提供しています。 - ブランド価値と顧客ロイヤリティ
Appleは世界的に有名なブランドであり、高い品質と革新性を象徴しています。多くのユーザーがApple製品に忠誠心を抱き、継続的に製品を購入する傾向があります。 - カスタマーサポートとユーザーエクスペリエンス
Appleは顧客サポートに力を入れており、購入後のサポートや修理サービスを提供しています。また、使いやすいインターフェースや直感的な操作方法により、ユーザーエクスペリエンスを重視しています。
これらの要素が相まって、Appleは市場で強い競争力を持ち、多くの消費者に愛されています。
課題<Subject>
Appleが直面している課題のいくつかを挙げると以下のようになります:
- 成熟したスマートフォン市場
スマートフォン市場は成熟化し、競争が激化しています。AppleはiPhoneが主力製品であるため、市場の飽和や競合他社の強化に対処する必要があります。 - 中国市場の競争
中国市場はAppleにとって重要な市場ですが、ローカルブランドや競合他社からの競争が激化しています。価格競争や地元のプレーヤーとの提携に対応する必要があります。 - テクノロジーの迅速な進化
テクノロジーは急速に進化しており、AI、AR/VR、自動運転などの新興技術が台頭しています。Appleはこれらの技術の採用と統合に取り組み、競合他社との差別化を図る必要があります。 - 依存度の高い製造パートナー
Appleは製品の製造をフォックスコンやペガトロンなどのパートナー企業に委託しています。しかし、製造パートナーへの依存度が高いため、生産や品質管理のリスクを管理する必要があります。 - 環境への取り組み
持続可能性と環境への配慮が重要なテーマとなっています。Appleは製品のエネルギー効率性や再生可能エネルギーの使用、廃棄物削減などの取り組みを行っていますが、さらなる環境対応が求められます。 - プライバシーとセキュリティの課題
ユーザーデータの保護やセキュリティの確保はAppleにとって重要な課題です。個人情報の漏洩やサイバーセキュリティの脅威に対して、常に対策を講じる必要があります。
Appleはこれらの課題に取り組むため、製品の革新、新たな市場への進出、顧客ニーズへの適応などを行っています。
継続的な成長と競争力の維持に向けて、戦略的なアプローチと柔軟性が求められます。
競合<Competition>
Appleの主な競合他社には以下のような企業があります:
- アルファベット(GOOG): Google Pixelシリーズ、Googleのオンラインサービスや検索エンジンも。
- マイクロソフト(MSFT): Surfaceシリーズのタブレットや、パソコン、OSなど。
- アマゾン(AMZN): KindleやFireタブレット、オンラインリテールやクラウドサービスなど。
これらの企業は、スマートフォン、タブレット、パソコン、オンラインサービスなどの製品やサービスでAppleと競合しています。競合他社との競争は、製品の革新や価格競争などの要素を通じて市場の成長と進化を促しています。
上の3社との5年間の株価チャートです。
5年間のチャートではアップルが最も成長していました!
配当<Dividend>
アップルは、配当しています。
- 配当回数 年4回
- 配当確定月 1,4,7,10月
- 配当支払月 2,5,8,11月
2020年に大幅に減配しました。2020年までは年間$3.08の配当でしたが、現在は$0.84になっています。
配当利回りは、0.53% (2023年6月6日)
分析<Analysis>
アップルの成長ぶりは有名です。1983年から40年間のチャートです。
$0.21だった株価が、40年後には約$180。実に857倍!とんでもない成長を成し遂げています。
40年前からテクノロジーという点での開発を進めてきたアップルは、常に世界の注目を集めてきました。
アップル製品のデザイン製は一切の妥協なく「完璧」であり、美しいものばかり。そんなアップル製品の製品やブランドに強い愛着や忠誠心を持ち、熱烈な支持を示す人々を指す「アップル信者」なる造語まで生まれました。
世界中のアップルファンが、アップルの製品デザイン、使いやすさ、統合エコシステムなどに魅了されており、定期的な製品アップデートや新製品の発売に熱い期待を寄せています。
現在の株価は、$180前後。今後も成長を続けていく事は間違いなく、大いに期待したいと思うのですが、果たしてどこまで伸びるか?ですね。
配当は少ないので、配当には期待出来ません。キャピタルゲインを期待しての投資になりますので、どこまで伸びるか?ですね。
2018年から5年間のチャートです。
5年間でも3倍になっています。もしかすると、これからの5年間でも3倍になるかもしれません。
期待度<Expectations>
アップルは、2026年に自動運転機能(AV)を持つ電気自動車(EV)を発売すると発表しました!
「プロジェクトタイタン」としてアップルが自動車プロジェクトを行っているとの噂がありましたが、発売との発表がありました。
ついに、自動車まで!!と驚きもありつつ、いよいよ来たか。という気もしますね。
パソコンもスマートフォンも美しく完璧なデザインを追求しているアップル、自動車のデザインへの関心も非常に高くなっています。美しい事は間違いなく、機能性にも安全性にも優れていて、またしても世界を魅了するのは間違いないでしょう。
問題は、価格です。10万ドル以下との報道ですが、仮に10万ドルとして日本円で1,400万円(1ドル140円として)庶民が所有出来る自動車ではなさそうですね。
それでも話題になる事は間違いありません。アップルが起こす新たなイノベーションへの期待は高まります。
アップルだけではなく、自動車市場全体も盛り上がりを見せています。自動運転機能を持つ電気自動車がノーマルになる時代はそこまで来ていて、ある時から一斉に切り替えになっていく。現実的にそんな予想図が見えてきました。
アップルは、電気機器デバイステクノロジー企業として今のポジションを維持しつつ、自動車メーカーとしても拡大していくか? そこに非常に期待してしまいます。
未来を創造し作り出していく力があるアップル! ジョブズ氏のこだわりを引き継いで更に進化するアップル!
既に高額になっていて、今さら感がありますが、やっぱり好きだし応援する意味でも近々購入予定です。
銘柄分析は出来ないけれど、自分なりの分析と直感で長く保有出来る銘柄を見つけては買いためています。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!